バイクを売りたいときには市場情報を調査することが大切です。売りたいと思っているバイクの平均的な買取価格がどの程度になっているかをまずは確認しておきましょう。少しでも高く売れたら良いと思うのはもっともなことですが、相場を目指して売るのが合理的とも考えられるからです。
そして、最終的に相場よりも高く売れるようにするための方法も知っておきましょう。
平均価格を目指して売るべき理由とは
バイクを売るときには買取業者が一般的にどの程度の価格で買い取っているのかを調べるのが得策です。平均価格を導き出し、そのバイクの相場と考えて売るのが合理的だからです。買取業者は中古バイク市場をよく調査していて、このバイクはこの程度の価格で売りに出したら買い手が見つかるはずだと比較的簡単に判断できます。
その数字に整備や清掃などにかかる費用を加え、マージンをどのくらい取るかを考えることになります。この試算に基づくと必然的に買取の上限額が定まるでしょう。実際にはその価格よりも少し安い値段を買取価格として提示されることがよくあります。
もっとマージンが取れるのなら取ろうと業者も考えるからです。しかし、消費者も頭が良くなっているので言われた通りの値段で買い取ってもらうのではなく、他ではもっと高く買い取ってくれるのではないかと考えて比較検討するようになりました。
他で高く買い取ってくれるとわかると、その見積もりを使って交渉し、さらに安くしようとする人もいます。現在ではそのようなやり取りを経て最終的に落とし所になった値段がバイクの平均価格になってきました。相場通りに売れるとはむしろ上限に近い価格で売れていると言えるのです。
また、このような比較検討をする人が増えてきたことや、競争相手になる買取店が増加していることが影響して、最初から市場での平均価格を提示する業者も多くなってきました。競合店よりも安い買取価格を提示してしまうとそのバイクを買い取れない可能性が高くなっているからです。
利益幅が減ってしまうのを覚悟してでも、買取の相談に来てくれた顧客は逃さないようにするという方針を取ることが多いのです。そのため、基本的にはその価格が相場に合っているかを確認して売れば大損をすることはありません。
重要なのは正確な相場情報を手に入れた上で売ると決定することです。
相場情報を手に入れるための二つの方法とは
相場情報を手に入れる方法は大きく二つに分けることができます。一つ目は買取業者が提示している買取事例を参照する方法です。売りたいバイクの買取情報を多くの業者から入手して平均にしてみると相場を算出できるでしょう。
バイクの状態によって価格が変動するのは確かですが、大まかに自分のバイクはどのくらいの値段が付くはずかを想像できるようになります。
有名なバイクで多くの業者が買取を積極的に行っていると価格情報が集まりやすく、正確な相場を計算することが可能です。逆に希少なバイクの場合にはいかに高くても事例が少なく、平均にしてもあまり正確ではない情報になってしまいかねないので注意しましょう。
二つ目は査定を受ける方法です。
買取業者が行っているネット査定を受けて平均化すれば相場情報が手に入ります。ネット査定とはオンラインフォームなどにバイクのメーカーや車種、走行距離などの基礎情報を入力するだけで、大まかにどの程度の価格で買い取れるかを算出してくれるものです。
これを用いるとたくさんの業者から査定を受けるのが簡単なので平均を出すのに十分な価格情報が得られるでしょう。ネット査定は無料で受けられるので気軽に利用してみると良い方法です。
平均価格より少し高く売れたら儲けもの
このようにして求めた平均価格を目指して買取業者と交渉していき、少しでも相場より高く売れたら儲けものだと考えましょう。たまたま売りたいバイクのメーカーを対象にキャンペーンを実施していて割高で買い取ってもらえることもあります。
買取業者が傷や故障部分などを見落としてしまって高い値段が付いてしまう場合もあるでしょう。自分が売りたいと思っているバイクを中古で買いたいと考えている顧客を持っている業者に偶然遭遇できれば高く買い取ってくれるかもしれません。
運が良ければ相場よりも高額で買い取ってくれることもあるので、高く売りたいなら根気強く買取業者を回ってみるのも良い方法です。
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高く売るには無駄な流通コストをかけていない業者を探そう
もう少し頭を使って高く売れる業者を探し出すこともできます。結局は業者の利益は買取価格と販売価格の差額になりますが、売上になるためには流通経路に乗せなければなりません。そこで無駄にコストをかけていない業者を選ぶとマージンが少なくて済むため、買取価格が高くなる可能性があるのです。
例えば、中古バイクとして売るためには整備が必要ですが、その整備を社内で行っているのに比べると外部企業に依頼している場合にはコストがかさんでしまいがちです。買取店と販売店が離れている場合にも輸送コストがかかってしまいます。
このように買い取ってから売るまでにどんなコストがかかっているかを想像してみると、マージンが少ない業者を探し出すことが可能です。
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下取りをしてもらうのも良い方法
もしバイクを売って、新しいバイクを買いたいと思っているなら下取りも考えてみましょう。買取を専門としている業者ではできないことですが、ディーラーが買取と販売を両方行っている店舗では、新しいバイクを買うからもっと高く買い取って欲しいと交渉することが可能です。
業者としてはトータルで利益が上がれば良いので、バイクを買ってくれるなら買取価格を上げられることも多いのです。特に在庫を抱えていて困っているバイクを買ってあげるなど、業者側の悩みのタネになっているバイクを選んで買うと交渉しやすくなります。
最終的に重要なのは交渉
平均価格よりも高く売るために最終的に必要なのは交渉です。これまでにも交渉の例を挙げてきましたが、ただ高く買ってくれと言うだけでは業者も価格を上げてくれることはなかなかありません。業者にとってメリットになる提案をして、その代わりに高く買い取って欲しいという形で交渉すれば成功する可能性があります。
例えばバイクを売る日時を業者側に委ねるだけでも喜んでくれることがあります。基本的には自分だけ得をしようとは考えず、互いにメリットがある形で納得し合おうという方針を立てて交渉するのが成功の秘訣です。